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『ラリー史上初の女性チャンピオンが語るD:5の凄さ』- 大井こずゑさんインタビュー

兵庫三菱Web編集局 | 記事・取材・撮影 : N.Yokoyama
配信日 : 2017年8月25日 13時55分 JST

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(三菱4WD体感試乗会チーム 左から坪田直樹氏、越智祐子さん、小湊春幸氏、大井こずゑさん)

 兵庫三菱WEB編集局インタビュー企画、第3回目は、ラリードライバー大井こずゑさんです。簡単にプロフィールをご紹介します。大井さんは全日本ダートトライアル選手権レディースクラスで5回のチャンピオンを獲得。その後ラリーへ転向し、ランサーエボリューション等で活躍。2009年には三菱コルトを駆り、全日本ラリー選手権JN-1.5クラスシリーズチャンピオンを獲得。女性として全日本ラリー選手権史上初の快挙を成し遂げた・・・というもの凄い実績を持つレースドライバーなのです。

 2017年8月19日/20日と2日間に渡って開催された兵庫三菱夏のお客様感謝祭 in LAA関西。三菱4WD体感試乗会でデリカD:5(アクティブギア)ドライバーとしてお越しくださった2日目、昼食後のお時間を頂戴してお話を伺いました。今回のインタビューは、チームみなさん交えての笑いの多い座談会のような雰囲気となりました。

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以下、大井こずゑさんインタビュー(座談会)全文

関西は少子化とは無縁??

ーーー今日で4WD試乗会2日目ですね

大井こずゑさん(以下、大井) 「ご家族でいらっしゃるお客様が本当に多いですよね、特に、お子様連れのご家族がすごく多いなーとびっくりしています。いままでやってきたなかで一番多いかもしれないです。」

ーーー兵庫三菱のイベントは子ども達がとても多いイベントなんですよ。お子様向けイベントもたくさん用意されていて

大井 「そうなんですね、だからかー。お母さんたちみなさん小さいお子様を連れてらっしゃるから、関西はもしかしたら少子化とは無縁なんじゃないかって、それくらい思っていました(笑)。」

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レース競技を始めたきっかけは『結婚』

ーーーどういったきっかけでラリードライバーに?

大井 「きっかけは結婚ですね。もともとそういうお店(車屋さん)で大学生のときアルバイトしていて、そのとき応援に行った先のレース場で旦那さんに出会って、結婚して、結婚してから、『おまえもやってみる?』という流れで、『ええっ!!やっていいの??』という感じで始まりました。」

ーーー本格的なレーサーになる前からも攻めた走りを?

大井 「いいえ、いいえ、ぜんぜん(笑)。お父さんの車乗ってました。車のなかはぬいぐるみだらけで、その時は日産のグロリアに乗ってたんですけど、ギンガムチェックのかわいいシートカバーかけて走ってましたよ(笑)。」

ーーーレーサーになって普段の運転に影響ありましたか?

大井 「うーん、運転がへたっぴじゃなくなったと思います(笑)。私の家は群馬県の山の方にあるんですよ。近くに榛名山(はるなさん)ていう山があるんですよね、山を越えるときは普通の人は国道で迂回しながらいくんですが、私はそのまま山を越えてましたね。家の裏手にすぐ山道(林道)が通ってるから、そこから行った方が早いしすいてるし最短距離で行けるから。そういう風には変わりましたね。」

ーーーちなみにそれは4WD車で?

大井 「いいえ、ハイブッリド車です。それで林道走ってました。それしかなかったので(笑)。」

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D:5は目線が高く視野が広くなるからすごく運転しやすいですよ

小湊春幸氏(以下、小湊) 「運転上手になるために日頃気をつけていることなんかあります?」

大井 「競技を始めた頃は、交差点曲がる時や、カーブ曲がる時はすごく意識していましたね。なんていうんだろ、うまく曲がれるときってあるじゃないですか、すっと曲がれるとき。車が曲がりたいよーっていう時と、私が曲がらせるよーっていう気持ちが一緒になったときというか、ごめんなさいうまく言えなくて(笑)。」

ーーーなんとなくわかりますよ、スピードと体重移動が一致してスムーズに曲がれると気持ち良いですよね

大井 「そうそう、あとは、後ろのタイヤはすごく意識しました。車庫入れする時でも、街を走る時でもいつでも。いま後ろのタイヤはどこにあるのかって。」

ーーー運転が苦手な人はそのイメージしてないかもしれないですね・・・

大井 「まったくないと思う(笑)。」

小湊 「後ろのタイヤはいまどこを通っていて、どこを通らせたくて、ということを意識することですよね。」

越智祐子さん(以下、越智) 「だって、前しか見えないですよ?」

小湊 「でしょ?それを意識するんですよ。」

越智 「意識?なるほど、見るんじゃなくて意識するんですね。勉強になります(笑)。」

大井 「あとは、山が近いので、どこ行くにも山をよく走っていたので最初の頃目線には気をつけました。それは意識しないと変わらなかったから。」

越智 「どこに目線を置くんですか?」

大井 「行く先。なんか当たり前のことのようで、実は見ていない人多いんですよー。下見てる人多いでしょ?つい下を見てしまいがちなんですよね。行く先を見ないと。」

ーーー大きい車に乗ると遠くも見えて視界が広くて良いですよね

小湊 「そうなんです。遠くを見ないとダメなんですよね。車ってすごく面白くて、見てる方向に必ず進むんです。例えば、高速道路を走行中にカーブがありますよね、壁が怖いから壁を見ちゃうと、壁に寄っていってぶつかっちゃうんです。だから行く先に目線を置くことはすごく大事。」

大井 「ぶつかるときはだいたいそうですよね。D:5やパジェロとか目線が高くなって視野が広くなるからすごく運転しやすいんですよ。」

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車に乗ることが何よりも好きで、渋滞も好き

ーーーいまはラリー競技の一線から退かれているんですよね?

大井 「はい。そりゃあ、年齢なので(笑)。体力が衰えてきますし、動体視力も衰えてきますし。」

ーーー若い人の育成とかそういった道は?

大井 「それはないですね。いろいろ私の場合は、状況が複雑で(笑)。だから、今回も仕事としてできるってだけですごくありがたいですよね、車に乗るのが何より好きなので、すごく幸せです。」

ーーーどういう時に幸せを感じるんですか?

大井 「もう、全部です。車乗ってるだけで幸せです。乗ってるとき全部幸せです。眠いときはちょっと嫌ですけど(笑)。 渋滞も好きですよ。雨の日の夜とかもすごく綺麗で好きです。」

ーーーすごくわかります。雨の日は空気が澄んでいるし夜はライトが反射して綺麗ですよね

大井 「あとは、どこでも行けちゃう魔法の乗り物のようで。もう免許とったときからそれを感じていました。って言いながらあんまり車大事にしないんですけど(笑)。オイル交換くらいしかしないし、ぜんぜん洗車しないし(笑)。 」

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ミニバンが45度の傾斜を登れるなんてありえない

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ーーー改めてお聞きしたいんですが、デリカD:5は何がすごいんですか?

大井 「ミニバンが45度の傾斜を登れちゃうのがすごくないですか? 」

ーーーそれってありえないんですか?

大井 「あえりえないです、ありえない絶対(笑)。」

ーーーデリカD:5と同じミニバンで45度の傾斜登れる車って他にあるんですか?

大井 「無いですね。登れないです。だいたいRVと言われている車ですら無理ですから。」

小湊 「アルファード4WDだと30度で限界、ボクシー4WDだと20度から30度で変な制御入って進まなくなりますね。SUVでもフォレスターだと傾斜がつくとエンジンのオイルが寄っちゃうんですよ、スバルの水平対向エンジンの弱点かもしれないですね。45度なんか登るとエンジンやられちゃいます。4WDだからどんな車でも登れるわけじゃないんです。」

大井 「CX-5はどうですか?」

小湊 「それはまだ試したことないですね。」

大井 「ミニバンは絶対無理です。だいたい下が擦っちゃって登れないですよ(笑)。」

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一台でなんでもできちゃうのがD:5のすごいところ

ーーーやっぱりその性能が活きてくるのはアウトドア?

大井 「もちろんそうなんですけど、なんでもできるのが一番すごいと思う。お迎えもいけて、お買い物もいけて、家族でキャンプもいけて、 砂漠も走れる。そんなファミリーカーは他にないですよ。」

ーーーなるほど。アメリカだとピックアップトラックが人気で、なんでそんなに人気なの?と聞くとなんでもできるしどこでも走れるから便利っていうんですよね。

大井 「一家に一台、軽トラックが欲しいと思うのと一緒ですよね。」

一同 「群馬的発想(爆笑)。」

大井 「欲しいですよー軽トラ、絶対便利なんだけどなー(笑)。」

小湊 「D:5は何でもできる、どこでも行けるっていうのに加えて、メカニズムもちゃんとした四駆が入っています。デザイン的にもちゃんと障害物かわすためのクリアランスとられてるとか、冠水路にも強い設計になっているとか、あらゆる範囲でクルマ作りで行動範囲を広げてくれている。ただエンジンが良いだけの車だけならそうはいかないし、例えばあんな形しててもちゃちい四駆だったらいざという時頼りないし、中と外のバランスがデリカD:5は良いんです。人もたくさん乗れる、荷物も詰めるいろんなことがD:5一台でできる。」

大井 「アウトドアだとキャンプってやっぱり大勢で行った方が楽しいし、人がいっぱい乗れて、いっぱい物がつめて、それこそ車一台で出来るのはいいですよね。山道で雨降ったらぬかるみにハマって出れなくなっちゃう車もあるけどD:5はそんな状況になってもアクセル踏み続けていただければ、オールホイールコントロール(AWC)が効きますので。」
「AWCについては、今回の試乗してもらったタイミングでなるべく実践しながら説明するようにしています。使ったことない人すごく多いの。いざ使うときにどうやって使ったらいいかわからないと、宝の持ち腐れなので。。」

越智 「AWCの説明ってディーラーさんでしてるんですかね?」

大井 「できないと思いますよ。そもそも説明できる場所がないから。口では説明できても、現場で実際にやってみないとわからないじゃないですか。頭でわかっててもいざ実際に使う場面で実践するのはなかなか難しいですよ。」

ーーーAWCやS-AWCって自動的にコンピュータ制御して運転しやすくしてくれているものと思ってたんですが、ドライバーが意識的にやらなきゃいけないときもあるんですね

大井 「そうそう、ドライバーもちょっとはやらないといけないんです。溝にはまったり、ぬかるみにはまったり、そういった場面に遭遇して、脱出できなかったら悲しいじゃないですか。せっかくそういう機能があるのに。だから今日みたいな機会(試乗)があったら、こうなったらこうやって、それでも動かなかったらこうやってくださいねーと実践しながらみてもらえるとわかりやすいんですけどね。」

ーーー実践できるコースがあったら、D:5の良さってもっと伝わりますよね

小湊 「デリカは特にね、それが自信につながるというかね、いやー買って良かったなーってなりますよ。」

ーーー関西にあるんですかね?そういう場所

大井 「京都にコースありますよね?」

小湊 「でも、富士ヶ嶺オフロードコースみたいな本格的な場所はあまりないかも。」

大井 「ラリーやる前はダートラって競技やってたんですが、昔は舞洲とか、堺の新日鉄とかで走りましたけどね。」

小湊 「サファリラリーも出てますからね。アフリカのケニアの。」

大井 「でも転倒しましたけど(笑)。」

ーーー転倒したあとってどうするんですか?

大井 「どうもしなかったですねー、リタイアしました。なんとか直そうとがんばったんですけど無理でしたね。」

ーーー過酷なレースですしね、転倒もレースのうちですね

大井 「そうですね、でも転倒するわたしが悪いんです(笑)。」

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女性にこそデリカD:5に一度乗って欲しい

小湊 「女性向けのコメントとしてデリカD:5のおすすめポイントとかあります?」

大井 「すごく乗りやすいですよ、あと視界もいいですし。」

ーーーでも、女性は車体が大きいと怖がっちゃう人が多くないですか?

大井 「ぜんぜんおっきくないですよ、って私が言っても説得力ないか(笑)。でも、さっきも話したんですけど、視線を高くするってのはすごく良くて、遠くも見えるし、運転するにはその方が絶対安全です。D:5は意外と乗りやすい車なので、ぜひ一度乗ってみて欲しいです。運転席座ってみるだけでいいです。視界の広さが実感できるし、外から見るより大きいって感じはないと思います。」
「家族も乗れる、お友達も一緒に乗れる、学校にお迎えも行ける、そんなお母さんいいじゃない、かっこいいって思うんだけどなー。」

越智 「全部チャイルドシートのっけて2〜3家族でも乗れますし。」

大井 「ほんとに乗りやすいんだけどな、ちゃんと女性の目線で考えてれるかどうかわからないですけど(笑)。」

小湊 「大きさ=運転しにくさではないんですよね。」

大井 「うんうん、違いますよね。」

越智 「昔、親戚のおじさんがデリカに乗っていて、おっきいからこわいなって思ってたんですけど、乗ってみると意外に気にならなかったし運転しやすかった。いま考えると視界が広かったからなのかな。確かに乗るまではちょっと構えてたんですけど、乗ればぜんぜん平気でした。」

大井 「一度、乗って欲しいですね。まずは運転席に座ってみるだけで良いので。」

小湊 「あとは、例えば高速とかで横風強いとか、雨が降って下が滑りやすいとか、普通のミニバンだと怖さがあるんですけど、岡崎の開発の人に聞くとそういうときはロックが楽だよと 。デリカD:5であれば4WDロックにすると直進性すごく良くなってハンドルも取られなくなるし抜群に運転しやすくなります。 女性でもそういった機能を使ってもらえると、すごく運転しやすくなると思います。」

インタビューここまで

■取材後記

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真夏の炎天下の中、お客様を乗せて一周2~3分程の時間でしょうか、三菱デリカD:5の4WD性能・車体ボディ剛性・DI-Dのパワーを体感していただくため、朝から夕方までデリカD:5は走っていました。大井さんは常に笑顔で、特に女性のお客様からは「話しやすい」「かっこいい」と大好評の2日間。次回は2017年9月16日(土曜日)に兵庫三菱伊川谷本社にて4WD体感試乗会は開催予定です。

インタビュー記事

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