スタッドレスタイヤの特徴とは？
こんにちは
今日はあいにくのお天気ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか？
一雨ごとに寒くなっていますが、今日はこれからの季節に活躍してくれる
スタッドレスタイヤについて知っておきたい知識を紹介させていただきます。
スタッドレスタイヤとは？
スタッドレスタイヤとは、車が凍った道路や雪の積もった道路などを
走行できるように開発されたタイヤです。
昔は タイヤの設置面に金属のピンを埋め込んだ『スパイクタイヤ』
が冬用タイヤとして主流でしたが、積雪のない舗装路でスパイクタイヤを
使用した場合、金属製のピンがアスファルトを削ってしまい、
道路を痛め、環境や健康に悪影響を与える被害が出てしまい、
法律でスパイクタイヤの使用を全面的に禁止されるようになりました。
それに変わって登場したのが、ピン（スタッド）のない（レス）タイヤ
『スタッドレスタイヤ』です。
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの違いとは？
タイヤを形成するゴムの素材に違いがあります。
スタッドレスタイヤは雪道や凍結した道路でも、走る・曲がる・止まる
といったクルマの基本要素が保たれるように低温でも硬くなりにくいゴムを
採用しています。それだけでなく、雪や氷のない通常の道路でも、
通常の運転操作をしている上では安心して走行できるよう
設計されています。
構造的な特徴は？
見た目の特徴は、タイヤのトレッド（地面と触れる部分）に
大きく深いブロック（溝で囲まれた浮島状の部分）が設けられ、
そのブロックには細かなサイプ（加工された切れ込み）が
刻まれていることです。
雪上路では、トレッドのブロックによって 雪を踏み固めながら抵抗を
増やす『雪柱せん断力』と、ブロックの角が雪を引っかくことで生じる
『エッジ効果』によって、また氷上路では、ゴムが低温下でひっつこうとする
『凝着摩擦力』と、ブロックとサイプの『エッジ効果』によって、
駆動力や制御力、そしてハンドルを切った際の旋回力を
生み出しています。
スタッドレスタイヤの寿命と保管方法は？
スタイヤの寿命の確認するには、プラットフォーム部分
を見るのが確実です。
※プラットフォームとは冬用タイヤとしての使用限度を示すサインです
（画像のオレンジ色の部分です↑ ）
タイヤ面が新品タイヤの５０％まで磨耗すると積雪路・凍結路での
性能が低下するので、冬用タイヤとして使うことができません。
タイヤの溝の深さ５０％の位置に、使用限界を表すプラットフォームが
設けられています。
この部分の溝がなくなっていたら、すでに限界ということです。
では、スタッドレスタイヤは何シーズン使用できるのか？
これは使用条件によってタイヤの磨耗度合いが変わってくるので
一概にはいえませんが、一般的には３シーズンが理想です。
ただし、こまめにプラットフォームをチェックすることをおすすめします。
保管についてですが、スタッドレスタイヤの特徴である、
柔らかいゴムを硬化させないことです。
まずは融雪剤や泥、油脂などの付着した異物を綺麗に水洗いして、
水気を残さないように拭き取ります。
その後 直射日光の当たらない、温度変化の少ない通気性の良いところで保管することが大切です。
タイヤ（ホイールとのセット）の保管は、
タイヤへの負担（ゴムやタイヤの骨格を支える内側のコード類）
を低減するため、空気圧を指定の半分程度に下げておくことが
ベストとされます。（置き方は平積み）
但し、次回の使用前に適正空気圧に戻すためのコンプレッサー
を用意する必要もあるため、整備工場での作業をお勧めします。
溝があっても硬くなってしまったタイヤは危険ですので、
ぜひ交換をおススメします。
東加古川店でもスタッドレスタイヤの展示販売をしておりますので、
スタッフまで 声をかけてください。
みなさまのご来店をお待ちしております
参考資料等：ＪＡＦ ＨＰ
タイヤセンターウメモトさんＨＰ
