暑くなる前に
今年は例年になく早い梅雨入りでしたね。また瞬間的な豪雨が多いように思います。
梅雨入りが早かった分、明けも早いといいですね。
さて梅雨が明けたら夏、車にも厳しい季節がやってきます。
最近の車は技術・設計の進化で随分と故障が減ってきましたが、中には昔から構造の変わらない機構もあります。
現在の車はほぼ水冷エンジンを搭載していますが、走行中に熱くなるエンジンを適温に保つための冷却機構は構造が単純な反面、あまり進化していません。
エンジン本体の外壁を囲むように設置された水路に満たされた専用の冷却液をエンジンから取り出した動力でウォーターポンプを回転させ、液を冷やす為のラジエーターへ送り込み循環させます。
そしてその水路の中にはエンジンが十分に温まっていない場合にはラジエータへ液を廻さないようにするダム(サーモスタット)が設置されていて、冷却液をエンジンにとって効率の良い温度に保つようコントロールしています。
このダムは、自身が浸かっている液体の温度によって膨張・収縮する素材を使用しており、その動きを利用して水路を閉じたり開いたりしているのですが、走行距離や経過年数が伸びてくるとこの素材が劣化して十分に収縮しなくなってきてしまうのです。そうするとエンジンが異常に熱くなったり、冷えすぎてしまうのです。
これらの機械は何十年も昔から基本的な構造は変わっておらず、定期的な交換が不可欠なのも変わっていません。
本格的に熱くなる前に大切な愛車の健康診断してくださいね。