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3~4人で使うテントを買おう!【プロに聞くテントの選び方・筆者の購入候補】

兵庫三菱/姫路三菱ウェブ編集局
記事 : N.Nagasaka | 企画協力 : 株式会社六角形
配信日 : 2020年11月25日 9:00 JST

はじめに

これまで当編集局では、裏庭キャンプやソロキャンをメインに、キャンプ飯やキャンプギアのご紹介を配信してきました。おかげさまでたくさんの方に見ていただき、楽しくやっております。しかし、
さすがに、そろそろ本格的なキャンプに行きたい....!!

家族や友人と、デリカD:5にキャンプギアを満載して、キャンプ場でオートキャンプ。楽しそう...。現在、筆者はソロキャン用テントしか持っておりません。そこで、みんなで使える3,4人用テントを購入したいのです。

本記事の趣旨

ということで、今回の記事では、ファミリー・グループキャンプ用のテントの選び方や情報をまとめ、最終的に筆者の選んだ候補をお見せいたします。キャンプショップのプロにも聞いた情報も含んでいるので、慎重に比較・検討して、自分に合ったテントを買いたい方に参考にしていただける記事になります!

プロに聞く、テントの選び方

わからないことはプロに聞く

テントの購入は迷います。たくさんあるテントからどう選べば良いのか・・・ネットで調べるだけだと限界があります。そういう時は詳しい人にプロに聞く。鉄則です。さっそく、兵庫三菱本社(神戸市西区)近くにある新進気鋭の人気キャンプショップ『Garage Camp Store(ガレージキャンプストア)』さんで、経験も知識も豊富な店員さんに教えてもらいに行きました。

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プロに聞く、テント選びで大事なこと

「どういったスタイルでキャンプをしたいのかが大事」。ズバッと答えてくださいました。
これが決まった状態でお店に行けば、店員さんもいくらでも提案をしてくださるそうです。 例えば、「気温の低い冬キャンプでも、参加したみんなで宴会がしたい」ということであれば、「テントとは別に寒さを凌げるシェルター(床のないテントのようなもの)を用意して、その中でワイワイやる」という提案をしてくださったりします。
自分の目指すキャンプの実現ためにテントをどう位置付けるか、という考え方。これは、自分で候補を選ぶ時も同じですよね。他の道具選びに関しても言えることです。 キャンプをしたいとなると、「まずはどんなをテントにしようか」という考えになりそうですが、その前に自分がキャンプに何を求めるかや、目指すキャンプのスタイルを決めていくのが必要です。

テントの配置の仕方の種類

では、そもそもテントの配置の仕方(使い方)にはどんな種類があるのでしょうか。オーソドックスな例を4つ紹介します。これは、家の間取りを考えるようなもので、1Kなのか1LDKなのかを決めるのと同じようなイメージです。

  • テント+タープ

    こちらが最もよく見るタイプかもしれません。安くすみますし、雨は防ぎつつ、風通りがいいので外の景色を楽しめます。各ギアの単体使用も可能です。また、タープが耐火素材であれば、焚火もできます。ただし、冬では防寒着と強力なストーブなどの道具が必要になります。

  • 2ルーム

    2ルームは、ハコであるシェルターと、寝室部分のインナーテントが1セットになっている製品が多いです。
    2ルームの良い点は、全てが一つに収まっている点です。雨に濡れにくいことや、子供に目が届きやすいこと、暖房を分ける必要がないことなどがメリットになります。さらに、壁が全方位を囲むため、プライバシーが確保される上に、寒くても使いやすいことも良い点です。 しかし、一つに収まっているゆえのデメリットもあります。それは、単体での使用ができないこと。ワンセットになって「2ルームテント」として売られている製品のインナーテントは、多くの場合シェルター内部に吊り下げるタイプで、自立ができません。もちろん、スノーピークの「エントリーパックTS」などの例外もあります。

  • カンガルースタイル(テントinシェルター)

    カンガルースタイルは、大きなシェルターの中に、寝る場所として小さなテントを置き、残りの部分をリビングとして使うものです。やっていること自体は2ルームと変わりません。しかし、シェルターやテントは好きなものを選べるため、2ルームの良さを持ちながら、レイアウトの自由度が高い事や各ギアの単体使用ができることなどのメリットがあります。 すでにセットとして売っている2ルームとは違い、良いレイアウトが定まるまでに手間はかかりそうです。

  • シェルターと寝具のみ

    こちらは少し番外編で、シェルターに寝具を置くだけで過ごすといいうものです。コットやハンモックを使って体を地面から浮かせた状態で寝る場合が多いです。
    メリットはやはり、身軽なことです。また、所作が少なくて済むことや、暖房が一つでよいことでしょうか。3,4人でやるのは難しいかもしれませんが、2人なら可能なスタイルでしょう。

  • 以上はほんの一例です。このほかにも、もちろんテントだけを使う方法や、さらにはタープを車にくくって車中泊する方法などもあり、楽しみ方は無限大。組み合わせて自分だけのスタイルを見つけていくのも一つの楽しみかたかもしれませんね!

    テントの形状の種類

    テントの位置付けを知ったら、次はテント自体の種類についてです。テントは、骨組みや見た目によって様々な種類が存在します。それぞれの明確な区分はありませんが、一般に呼ばれている名前ごとに7種類を解説していきます。それぞれの中間に位置するようなタイプなども存在しますが、ご了承ください。

    1. ドーム型テント

      一番よく見るオーソドックスなタイプです。ポールは2~3本で、一人でなければ設営も簡単です。特徴はそこまでありません。強いて言えば、種類が豊富、横風に強いといった点でしょうか。

    2. ツールーム型テント

      さきほど、「テントの位置付けの種類」でご紹介したタイプです。シェルター(リビング部分)とインナーテント(寝室部分)が一体になっており、広くて過ごしやすいです。ドームテントを2つ連結させたような骨組みの場合が多く、基本的に設営が大変になりがちです。中には各窓がメッシュにできたり、跳ね上げてタープとして展開できたりする一石五鳥みたいな製品もあります。

    3. かまぼこ型

      機能的にはツールームとほぼ同じです。しかし骨組みが通常のツールームと比べて非常に単純で、設営が簡単なことが多いです。

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    5. ワンポール(ティピー、モノポール)テント

      『ムーミン』のスナフキンが使っているタイプです。ロマンを感じますね。その名の通り、基本的にポールは中心の大黒柱1本だけで、一人でも設営が楽にできます。三角錐で、雨水が溜まりません。天井に煙突穴が供えついているものもあります。
      また、中には床を一部だけ外して、テント内で土間と床を分けられる場合も。この機能を利用して、ワンポールテント自体をツールームテント的に使えるように、専用のインナーテントが売られているものもあります。 注意点としては、キャノピーと呼ばれる前室部分が小さい傾向にある点です。ツールームテント的に使う場合は問題ではありません。

    6. ベル型テント

      ワンポール型の壁が立ち上がったもので、先述のワンポールのメリットを全て継承しつつ、居住性や通気性を高めています。また、グランピングというとベルテントのイメージがあります。

    7. ロッジ型

      70年代くらいまでは主流だったそうです。アウトドアギアの正規代理店大手『A&F』のロゴマークはロッジ型テントがあしらわれていますね。どこかレトロな感じもありつつ、ベルテントほどではありませんが、居住性と立てやすさを両立しているテントです。

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    8. その他独自型

      『The North Face ジオドーム4』は、火星の基地のような唯一無二のフォルム。2mの天井高を誇ります。

      『NORDISK(ノルディスク) ウトガルド』は、ワンポールとロッジ型を組み合わせたような構造で、建てやすさと居住性バツグン。

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      以上です。それぞれのタイプにメリット・デメリットがあります。

    筆者が選んだ候補と比較した点

    こうしていろいろ調べた末、最終的に以下の5つの候補を選びました。

    購入するテントの候補とその理由

    1. NORDISK(ノルディスク) アスガルド7.1(ベルテント)¥101,200(税込)

      超人気のベルテントです。デザイン性や居住性に惹かれました。7.1モデルは小さめなので、さらに大きな12.6モデルも考えています。綿とポリエステルをくみあわわせたポリコットンという素材でできており、耐水性と通気性両方に優れています。ただしその反面、ポリエステルのテントより重さがあります。また、白色のため、汚れが目立つのが心配です。

    2. SABBATICAL( サバティカル ) ARNICAアルニカ ¥84,480 (税込)

      サバティカルは、なんとまだ創立2年目の新ブランドです。しかし、その運営会社は言わずと知れた世界中のアウトギア正規代理販売店『A&F』。デザイナーはスノーピーク出身、現在は大人気ブランド『ゼインアーツ』のデザイナーも兼任する小杉敬氏です。
      アルニカは、機能の充実度に対するコストパフォーマンスが非常に高いです。まず、全長620cmと、3,4人には十分すぎるほどの広さ。また、あらゆる出入り口がメッシュにできる上に、ポールを使えば一番外側の外壁を跳ね上げてキャノピーとして貼り出させることができます。その上、冷気の侵入を防ぐスカートがついており冬も使える。当然インナーテントもついてこのお値段と言えば。その凄さが伝わるでしょうか。

    3. Hilleberg ヒルバーグ Keron 4 GT(ケロン4GT) ¥179,300(税込)

      ケロンは、このシンプルなデザインの秘密基地間が最高です。台風性や居住性に優れているのが魅力ですが、キャンプ用としては若干オーバースペックで高価です。

    4. MURACO(ムラコ) ZIZ(ジズ) TENT SHELTER GREY 4 ¥162,800(税込)

      ZIZは、筆者の中でかなり有力な候補です。muracoは、精密機器用の金属を製造する会社から立ち上がった新興ブランド。まだまだ人と被りにくい点、黒基調のクールなデザイン、3,4人使用にちょうどいい広さと機能性などが魅力的です。こちらもサバティカルのアルニカ同様、各窓がメッシュになり、一番外側の外壁を跳ね上げてキャノピーにもできるというスグレモノ。しかし、単純なコスパではサバティカルに劣るかもしれません。

    5. THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス) テント ジオドーム4 ¥198,000(税込)

      ジオドーム4は、米国拠点のノースフェイス製品でありながら日本で設計・開発された製品。やはり、その衝撃的なフォルムに惹かれました。ただ、高い天井など優れている点はありますが、機能性のコストパフォーマンスが気になるところ。

    6. 最後に

      いよいよ候補が出そろったわけですが、実はまだ買うテントが決まっておりません。笑
      次の記事では存分に悩み抜いて購入決定した上で、そのテントと、決定の決め手についてお伝え致します。

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