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【旧車紹介】1968年 ホンダ S800M 本田の本気!四輪業界への挑戦!

兵庫三菱Web編集局 | 記事 : A.Sato
配信日 : 2019年7月8日 21時00分 JST

こんにちは!今回はホンダの4輪業界への第一歩でもあるSシリーズについてみていきたいと思います! 旧車が好きな私にとってはフォルムがとてもたまらなくいいです...と考えただけでもニヤニヤが止まらないシリーズになっています! 外部のデザインをメインに旧車が好きなのですが、バイクの一流メーカであるホンダの技術が盛り込まれたものになっていてとても興味深いです... それではよろしくお願いします!

目次

  1. 本日の主役は...。
  2. どんな時代を走ってきた車なの?
  3. どんなチャームポイントがあるの?
  4. 法律へも挑んだS360勝利の赤色!?

本日の主役は"S800M"くん!

S800M [ホンダ]

S800M_1.jpg

(参照:RockyAuto)

発売年月日 1968年(昭和43年)2月
全長×全幅×全高 (mm) 3335×1400×1215
車両重量(kg) 755
最高速度(km/h) 160
販売当時価格(円) 750,000

どんな時代を走ってきた車なの?

S800M_2.jpg

(参照:MOBY)

1966年〜1970年まで続いたいざなぎ景気真っ只中の1968年ですね。 高度経済成長期にあった日本では重化学工業の発展が著しくみられた同時に、産業公害の拡大が問題となっていました。 1910年代に発生したとされるイタイイタイ病は、四大公害とされるなかでも1番早く発生した公害病でありました。 しかし、公害と認定されるまで40年以上という長い時間が掛かりました。 1968年に国からイタイイタイ病が公害病と認定されました。 この年に世界初の市販のレトルトカレーであるボンカレーが大塚食品から発売されました。 発売当初は阪神地区限定での販売でしたが翌年からは技術のステップアップに伴い全国で販売できるようになりました。 出前一丁や、サッポロ一番が発売されたりとレトルト食品が発展していく過程がみられました。 高度経済成長期に伴い、"終身雇用"や"年功序列"、"新卒一括採用"というシステムが始まった時期でもありました。 解雇しにくい雇用形態になっていったことから、働く場での人員の需要と供給に偏りが生まれ残業や転勤が増え"忙しい"人が増えていき家事の手間を軽減させるレトルト食品も普及していったように感じました。

どんなチャームポイントがあるの?

S800M_3.jpg

(参照:MOBY)

1962年にお披露目された"S360"から始まったSシリーズの最終型となるのがこのS800Mです!(1999年~S2000、2015年~S660が発売されます。) バイクメーカーとして名の通ったホンダが自動車業界へ参入していく第一歩となったシリーズで、バイク業界で培った技術力が盛り込まれていますね! S800Mは米国輸出に対応するために、操縦性、安定性が優れスリップの少ないラジアルタイヤを採用したり、前輪に国内初のディスクブレーキを採用、そして3点式シートベルトをすることで安全性をより高めた設計になっていました。 1966年のマイナーチェンジまでは駆動方式としてバイクによく用いられているチェーン駆動が採用されており、トランクへの余裕が多くありました。 車にシャフトドライブでなく、チェーンドライブ...なんとも渋いですよね

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(参照:KARO)

まずボディーのデザインはサイドから見たら平たいアーモンドのような、なだらかな丘のようなフォルムが美しいです。 フロントから見たときの大きな丸のフロントライト、ライトの山から真ん中が谷になっているデザインがとてもチャーミングです。 そして内装に関してはオープンだからこそとても重要になってくると思うんですが、革のシートに木のハンドルがとてもマッチしています。 リアのライトの配置と、曲線が美しく丸い可愛らしいイメージがあったのですがエッジの部分のシルバーのラインでシャープな印象を受けます。 可愛さだけじゃ無い、前と後ろで2つの顔が見える色々な表情を見せてくれる魅惑的な車ですね...

法律へも挑んだS360勝利の赤色!?

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(参照:グーネット)

Sシリーズのはじめの車であるS360が披露された(市販されることはなかったです...)1962年の日本では一般車両へ赤や白を使うことが法律で規制されていたのです... 赤や白を使っていいのはパトカーや、消防車という緊急車両だけでそれらと混同しないようにと規制がかけられていたそうです。 試作の段階で赤に塗装されたS360の美しさから、当時のS360の開発に携わっていた方の思いが強いカラーなんだと感動しました...

『参考:S360・T360発表』

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