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【旧車紹介】1968年 今も愛される昭和の名車 6選 - vol.3

兵庫三菱Web編集局 | 記事 : A.Sato
配信日 : 2018年6月17日 14時00分 JST

今回で第三弾となった旧車紹介記事です!この年まで来ると今でもよく名前を聞くような車がたくさん出てきたのではないでしょうか?知っていた、あるいは好きな車はありましたか?今回もまた気に入っていただけるような車が見つかれば嬉しいと思います。徐々に形が四角くなってきましたね。

68's Cars 目次

  1. サニークーペ [ダットサン]
  2. ファミリア ロータリークーペ(M10A型) [マツダ]
  3. N360T(N360型)[ホンダ]
  4. フロンテSS(LC10型)[スズキ]
  5. スバル360ヤングSS[スバル]
  6. 117クーペ(PA90型)[いすゞ]

時代振り返り表 目次

1.サニークーペ [ダットサン]

発売年月日 1968年(昭和43年) 3月
全長×全幅×全高 (mm) 3770×1445×1310
車両重量(kg) 675
最高速度(km/h) 140
400m到達時間
(加速の大きさ)
0→400=18.4s
販売当時価格(円) 500,000

私のお父さん、お母さんの世代にとってはとても有名で馴染みのある車ではないでしょうか?私がこの60年代の車を好きになっていたのもこの車を知ってからでした。1966年に発売を開始したサニーからここに行き着きました。
この輪郭の角がはっきりとした見た目がとても凛々しくかっこいい印象を受けます。車名も一般公募の中から太陽いっぱい、明るく快活で若々しいという意味で採用されこの時代の大衆車として人気の高い車でした。 トヨタのカローラとライバルであり、双方を意識したモデルチェンジを繰り返し2004年で幕を閉じた名車でした。

2.ファミリア ロータリークーペ(M10A型) [マツダ]  

発売年月日 1968年(昭和43年) 7月
全長×全幅×全高 (mm) 3830×1480×1345
車両重量(kg) 805
最高速度(km/h) 180
400m到達時間
(加速の大きさ)
0→400=16.4s
販売当時価格(円) 700,000

車名を聞いて由来はお気付きかと思いますが、ファミリーカーのトップモデルにしたいというところからこの名前になったそうです。 この車はコスモスポーツに続く2代目ロータリーエンジン搭載車です。
性能そしてデザイン性を重視される時代でしたから外観はもちろん、私は内装がとても気に入っています。木製のハンドル、千鳥格子柄のシートも柄なのに気取ってなくてとてもかっこいいです! そしてこの時代は"マイ"カーであることの価値が高かったので、経営戦略としてベースの車体を安く打ち出し、自分好みにカスタマイズできるようにと様々な純正アクセサリーを展開して売り出すということが多くその先駆けでもあったのではないかと感じます。
紳士的でかっこいいデザインです!

3.N360T(N360型)[ホンダ]

発売年月日 1968年(昭和43年) 9月
全長×全幅×全高 (mm) 2995×1295×1340
車両重量(kg) 540
最高速度(km/h) 120
400m到達時間
(加速の大きさ)
0→400=21.05s
販売当時価格(円) 328,000

これは今も続いているあのHONDAのNシリーズのおじいちゃんですね。このNっころと呼ばれていたNの由来は単なる機械ではなく、人を乗せるための機械「Norimono(のりもの)」のイニシャルを取ったものです。
そんなNシリーズの中のTシリーズはハイウェイツーリング向けに作られたシリーズです。S(スポーティな装備)、M(豪華な装備)、G(超豪華な装備)の4パターンを展開しており、私的には超がつくほどなのでTGに乗りたいと考えちゃいますね!
外観は愛称の通りころんとしたキューブ形で、カラーもパステル調になっており非常に可愛らしい一台です! 1年半の間に累計生産台数30万台というベストセラーでした。人に愛されるようなのりものであり続けたから今も人気なんですね!

4.フロンテSS(LC10型)[スズキ]

発売年月日 1968年(昭和43年) 11月
全長×全幅×全高 (mm) 2995×1295×1290
車両重量(kg) 445
最高速度(km/h) 125
400m到達時間
(加速の大きさ)
0→400=19.95s
販売当時価格(円) 399,000

車名の由来はフロンティア精神(新しい時代の開拓者精神)からきており、SSはスポーツ・セダンの略ではなくストリート・セダンの略です。
このフロンテSSの魅力は何と言っても豊富な純正アクセサリーの種類でした。組み合わせによって自分好みの車にカスタマイズできる自由度の高い車でした。最近の車のカタログを見ていてもちらほらと純正のアクセサリーが記載されていますが、こんなにたくさんあるものを初めて見たのでとても驚きました。今後のマイナーチェンジ、モデルチェンジもユーザーに寄り添った形で進められていき乗る人に合ったものという思考が捉えられました。

5.スバル360ヤングSS[スバル]

発売年月日 1968年(昭和43年) 11月
全長×全幅×全高 (mm) 2995×1300×1335
車両重量(kg) 425
最高速度(km/h) 120
400m到達時間
(加速の大きさ)
0→400=22.8s
販売当時価格(円) 385,000

この頃の車を見てみると四角をベースとした角に丸みを持たせたようなデザインが多かったのですが、他にないようなコロンとしたような可愛らしい丸いフォルムからテントウムシの相性で親しまれていました。私も初めて見たときは"テントウムシさん...可愛い!"という印象でした。
扉は今では見ないこの手前からぐーんと開く珍しい方式です。見た目がとても個性的ですよね。
こんな可愛い見た目なのなのですが2連打しマフラーや、ルーフの形状、タコメーター(エンジンの回転計)が付いている、スバル360のエンジン(EK32型)を載せ替えたスポーツ仕様の車でカッコいい一台でもあるんです。
上の2台に続く軽自動車のハイパワー、スポーツ性重視の争いは今では考えられないですよね。こんなかっこいい軽自動車達素敵です!

6.117クーペ(PA90型)[いすゞ]

6_ISUZU_117Coupe_PW.jpg

(参照:7 Japanese Classics Styled In Italy)

6_ISUZU_117Coupe_RW_F.jpg

(参照:幼少期に...いすゞ・117クーペXC(PA95型))

発売年月日 1968年(昭和43年) 12月
全長×全幅×全高 (mm) 4280×1600×1320
車両重量(kg) 1050
最高速度(km/h) 190
400m到達時間
(加速の大きさ)
0→400=16.8s
販売当時価格(円) 1,720,000

時代によって物価が変わってきますよね。当時大卒の初任給が3万円という時代でした。これを聞いて改めて販売価格を見たら...おぉとびっくりしてしまいますよね。
117クーペは1967年に発売されたフローリアンをベースにしている117クーペはデザイン性に重きをおいておりバンパーの高さや、角の丸みにより外観の違いが見られエレガンスさを感じます。また、117というのはフローリアンの開発コード(開発段階での仮の名前)からきているようです。ベースの車の名残を残しているのはどこか外国で子供に自分の名前とJr.をつける感じと似ていて愛を感じます。いすゞの看板となるように117クーペの初期モデルは当時の生産設備では量産することができない工程が多い当時有名なイタリア人デザイナーのデザインを、熟練の板金職人の手作業で仕上げることで市販実現したことからハンドメイドモデルと呼ばれています。いすゞの社運をかけた一台です。

時代振り返り表

今回ご紹介した車達は一体どんな景色の中を走ってきたのでしょうか。その年におきた出来事や、人気だったものを振り返って見ましょう。 今おきていることや、今あるもの、昔からあるもの、車の違いだけでなく私たちが生きている日本の歴史も振り返って見ましょう。

1968

主な出来事

  • メキシコオリンピック開幕
  • 冬季グルノーブルオリンピック開幕
  • 郵便番号の導入
  • 少年ジャンプ(現在の週刊少年ジャンプ)が創刊
  • 日本人が初めて南極点到達

ファッション

  • 流行色はサイケカラー、ブリリアントカラー、ファンタジックカラー。
  • パンタロンスーツ全盛期
  • パンティーストッキングの国内生産に着手し話題となる。
  • ポップファッション、サイケデリックファッション流行。
  • ペーパードレス登場

発売された商品

  • カール 株式会社明治(当時:明治製菓株式会社) 名前の由来はカールの形がころん、くるりんとしているその見た目に合うようにと名付けられました。日本では当時お菓子は甘いものと考えられてきましたが、それを覆す日本初のスナック菓子がカールです。そのカールの味といえばうすしおと、チーズ!そのチーズなのですがこだわりで本物のチーズを使用しています。
  • 人生ゲーム 株式会社タカラトミー 今では改変がたくさんされよしもと興業や、キャラクターとのコラボの盤面がありますがタカラ・アメリカンゲームの一つとして"THE GAME OF LIFE"が発売されたのが始めです。

流行語

  • 五月病
  • 大衆団交
  • ハレンチ
  • ズッコケル
  • PCB(ポリ塩化ビフェニル)

今では新入社員や新入生に当てられる、新しい環境に適応できず発症してしまう様々な精神疾患を差しますが、当時は長期間に渡る受験のプレッシャーからの解放や、大学に入学してからの新生活に馴染めなかったり、想像とのギャップからぼーっとした状態に陥ってしまった大学一年生に当てた言葉でした。大衆団交もまた大学生の集団的な交渉から流行ったワードでした。 感じで破廉恥と書くと、恥ずかしいことを恥じない様子ということですが、カタカナのハレンチは1968年から連載が始まったハレンチ学園から流行した言葉でカッコイイであったり、ニクい、イカすといったニュアンスで使われる言葉でした。A面「ズッコケちゃん」B面「いい湯だな」が収録されたレコードからデビューをしたザ・ドリフターズから"緩んでずり落ちる、ハメを外す、的外れな言動をする"といった意味のズッコケルが流行しました。 当時売られていた食用油を摂取した人々や、胎児に皮膚色素沈着(皮膚の主に一部が褐色になってしまう)といった症状が引き起こされた食中毒事件からPCBというワードに注目が集まった。

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