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アウトランダーPHEV特集(ワールドビジネスサテライト見逃した人向け)

記事 兵庫三菱Web編集局 N.Yokoyama 2015.06.20 配信

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『ブランド復活なるか 三菱自動車の挑戦』(ワールドビジネスサテライト特集)

昨日、TV東京系列「ワールドビジネスサテライト」にて、新型アウトランダーPHEVの特集『ブランド復活なるか、三菱自動車の挑戦』が約10分間放送されました。すごく良い映像でしたので、放送を見逃してしまった方にもわかるよう番組内容を以下にまとめてみました。

【目次】放送内容の要点

  1. 新型アウトランダーPHEV発表
  2. PHEVは、モーターとエンジンを搭載した車
  3. 限りなくEV(電気自動車)に近いアウトランダーPHEV
  4. 三菱自動車の反撃開始
  5. 国内シェアの不振
  6. エンジニア出身、相川社長の抜擢
  7. EVとPHEVに注力
  8. デザインコンセプト『ダイナミックシールド』
  9. 世界で唯一の『ツインモーター & 4WD』
  10. ランサーエボリューションの廃止
  11. PHEVのライバルは、BMWとアウディなどプレミアムブランド
  12. ヨーロッパで確固たる地位を築く車に
  13. ブランド復活における手本は「アウディ」

1. 新型アウトランダーPHEV発表

2015年6月18日、三菱自動車は社運を賭けて、アウトランダー(ガソリン車)及び、アウトランダーPHEV(プラグインハイブリッド車)の新型発表を行いました。アウトランダー(ガソリン車)は同日発売、アウトランダーPHEV(プラグインハイブリッド車)は2015年7月9日発売となります。

2. PHEVは、モーターとエンジンを搭載した車

PHEVは、モーターとエンジンという2つ動力源をもつ車です。アウトランダーPHEVは電気自動車のように充電することができ、基本的には2つのモーターで走行。フル充電の状態でおよそ60kmの走行が可能。競合車種プリウスPHVの走行可能距離26kmの2倍以上の距離となります。

3. 限りなくEV(電気自動車)に近いアウトランダーPHEV

アウトランダーPHEVは、エンジンでタイヤを回すのは、時速120km以上での走行や、急な上り坂など、強い力が必要な時のみで、基本的には電気モーターで走行します。電気が無くなれば、ガソリンエンジンで電気を発電し、電気モーターで走行する限りなく、EV(電気自動車)に近い次世代型自動車です。

4. 三菱自動車の反撃開始

三菱自動車工業の相川社長は、並々ならぬ決意で「今日から反撃開始だ」と宣言しました。かつて、SUV(スポーツ用多目的車)のパジェロで一世を風靡した三菱。しかし、リコール隠し問題で経営危機に陥いってしまいました。経営再建、ブランド再構築のために、ブランド車種を絞り込み、日産の自動車を生産するなど名を捨て実を取る作戦を推し進めてきました。

5. 国内シェアの不振

三菱自動車の国内シェアは2010年度は3.8%、2014年度には2.4%と苦戦。三菱自動車の存在感は徐々に薄まりつつありました。そこで、経営再建、ブランド復活のために白羽の矢が立ったのが、相川社長でした。

6. エンジニア出身、相川社長の抜擢

相川社長は、2014年6月に社長に就任。エンジニアとして30年近く開発を担当してきました。ヒット商品となったekワゴン、世界初の量産電気自動車i-MiEVなど開発を手がけた実績があります。

7. EVとPHEVに注力する中長期戦略

相川社長が特に目をつけたのが、EV(電気自動車)PHEV(プラグインハイブリッド車)。三菱自動車では、PHEVやEVの需要は、2020年度には2014年度のおよそ7倍になると見込んいて、事実、ガソリン車やハイブリッド車の次にはEVやPHEVが普及するとの見方が大勢を占めます。三菱自動車は、これらの開発に資源を集中投下し、ブランドを再構築していく戦略を取ります。

8. デザインコンセプト『ダイナミックシールド』

三菱自動車では、ブランド共通のデザインコセンプトを策定していて、そのフロント部分のデザインコンセプト『ダイナミックシールド』が今回初めて採用されました。スリーダイヤのエンブレムも一回り大きくなり、ブランドをしっかりと見せることにこだわっています。今後、他の車種にもこのデザインコンセプト『ダイナミックシールド』は採用されていく予定です。

9. 世界で唯一の『ツインモーター & 4WD』

アウトランダーPHEVは現時点で世界唯一の『ツインモーター & 4WD』のプラグインハイブリッドSUV車です。今後の成長が見込まれるEV - PHEVに加え、三菱が伝統的に得意とするSUV。相川社長は、そこに三菱ブランドの復活を賭けています。

10. ランサーエボリューションの廃止

三菱自動車は、「EV、PHEV」と「SUV」に、経営資源を集中投下させるため、ランエボの愛称で呼ばれ、世界的にもファン多い高性能スポーツ車「ランサーエボリューション」の廃止をも決定しました。

11. PHEVのライバルは、BMWとアウディなどプレミアムブランド

新型アウトランダーPHEVは、BMWやアウディなどヨーロッパのプレミアムブランドをライバルに見立てて開発されました。デザイン、インテリアだけではなく、特に強化したのは車内の静粛性。静粛性を高めるために風洞実験を繰り返行ない、ドアミラーの内部など、20箇所におよぶ騒音対策を施し、時速100kmでの走行時は現行モデルよりも、3割程度騒音を低減することに成功しました。

12. ヨーロッパで競争できる車へ

世界的経営コンサルティング会社、A.Tカーニー日本法人社長の梅澤氏は、ランエボをも切り捨て、強みを伸ばす三菱の戦略を正しい選択だと言い、ライバルとなるBMWやアウディなどのヨーロッパのプレミアムブランドと競合し、ヨーロッパでのどのような地位を築いていけるかが重要だと説きました。

13. ブランド復活における手本は「アウディ」

そのなかで梅澤氏は、1980年代にオートマの急加速の事故が多発してブランドが失墜し、その後復活したアウディが、三菱復活のための、お手本になると話しました。アウディは1990年代後半、アウディTTの発売を皮切りに一気に復活。ブランドのポジションを「スポーティ」「洗練」「先進的」と明確に定義。ブランドに合ったインパクトある製品を出し続け、店舗のイメージもシルバーに変えて未来感を出し、現在まで、長い年月をかけてブランドを成長させています。

おわりに

以上が、ワールドビジネスサテライトでのアウトランダーPHEV特集のざっくりとした内容となります。開発現場への密着取材も多く、三菱自動車開発陣の気持ちも伝わるすごく良い映像でした。今回の改良では性能面だけではなく、弱点と言われていたデザイン面とインテリア面でも大幅な改良がなされ、アウトランダーPHEVだけではなく、ガソリン車のアウトランダーも、競合車種に勝てる車へと進化したと思います。ぜひ一度、新しく生まれ変わったアウトランダーをご覧に、お近くの三菱ディーラーまで足を運んでいただければと思います。

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